新卒採用に欠かせない採用動画とは? 基本のキからすべて分かる!
- 2024年2月16日
- 動画
企業が採用で抱えている課題とは?
中小企業を含む多くの企業からは、以下のような採用のお悩みや声をお聞きします。
・就職イベントに出展しても学生の集客が思うように見込めない
・企業名だけでは企業のイメージが伝わりづらく、学生に興味を持ってもらえない
・あまりエントリーに誘導することができない
・求職者とのミスマッチが起き、早期離職に繋がってしまう
・欲しい人材が集まらない
・内定の辞退者が多く発生してしまう
・新卒採用を積極的に行いたいが、何からすればいいのか分からない
・採用担当者が採用に不慣れだったり、他の業務と兼任しているため採用に時間を割くことができない
・採用にあまり予算をかけることができない
・採用サイトを作ったもののコンテンツが不足している
ただ待っているだけでは、なかなか優秀な人材を確保することは困難ですよね。そんなお悩みを解決するべく、採用において今最も活用されているのが「採用動画」です!
今回は、採用に力を入れたい企業が注目すべき「採用動画」について、分かりやすく解説いたします!
採用動画とは?
採用動画(リクルート動画)とは、求職者や就活生に自社の特徴や事業内容、働き方などの情報を伝え、理解を深めてもらうことを目的とし、動画にまとめたもののことをいいます。同時に、就活生に興味を持ってもらい、自社への志望度を高めてもらう目的としても活用されます。
従来は、採用活動で使用するツールとしてはチラシやパンフレット、Webなど主にテキストや写真を中心とした媒体が多い傾向にありました。仕事内容や社風、社員の様子などを伝えるのもすべて静止画やテキストのみとなるため、写真があるとしても実際の雰囲気を深くまで知ることは難しく、どこか表面的な理解で留まっていました。
採用動画は、そういったテキストや写真のみの媒体よりもさらにミスマッチを減少させ、視聴するだけで会社の雰囲気が手に取るように伝わり、効率的に採用に活用できることが特徴です。
採用動画のコンテンツの種類やトレンドは? – インタラクティブ動画やインタビュー動画が注目されています!
採用動画でよくあげられるコンテンツは種類が豊富にあり、主に以下のものに分類されます。
会社説明動画
採用動画と聞いて一番に思い浮かぶ、会社の概要や事業内容、今までの歴史など会社の基本的なことを分かりやすく説明する動画です。会社説明会、インターンシップ、就職イベントでの企業説明などでよく上映されています。スライドでの会社説明にプラスアルファで活用することで、より深い理解を得ることができます。
▶ 弊社・ナレッジクライマー(能登印刷)の会社案内動画はコチラ
コンセプト動画・CM動画・モーショングラフィックス動画
企業や採用のコンセプトを、手短にブランディングする効果を持つ動画です。ぱっと見で印象に残りやすいインパクトのある映像や音楽、アニメーションを使われることが多いです。就職イベントの企業説明の合間の休憩時間や、採用サイトのトップページ、テレビやYoutubeのCM枠でよく活用されています。
またモーショングラフィックスやアニメーションを使用して映像を制作する場合は、実際には撮影できない業務などをイメージとして映像に加えたり、親しみやすい映像でポップに伝えることができるなどの特徴があります。
インタビュー動画
実際に働く若手社員や中堅社員・役員の方に、採用でよくある質問にお答えいただく動画です。主な業務内容や一日のスケジュール、働くうえでのやりがいや会社の雰囲気など就活生が知りたい情報を、実際の社員の声で伝えることができる点がメリットとなっています。
自分が働いている姿を想像しながら理解を深めることが出来るため、企業への志望度上昇にも繋がります。
オフィス・工場見学動画
従業員が働くオフィスや、稼働する工場を実際に練り歩くように紹介する動画です。求職者の中には働く環境を重視する方も多く、どんな設備が備わっているのか、どれくらいの工場規模なのかを工場見学に行かなくても手軽に把握できる点で重宝されています。
また、工場見学と合わせて都度フロアにいる社員にインタビューしたり、工場見学をしながら事業内容をナレーションで説明するなどインタビュー動画や会社説明動画と兼ねる場合などもあります。
座談会動画
主に若手社員など数人の社員を集め、会社のことや仕事のこと、就活生時代のことなどをざっくばらんに語り合っていただく動画です。同期だけの座談会動画等では、インタビューや上司のいるオフィスなどのかしこまった空間では聞けないような本音が飛び交います。柔らかい雰囲気で、素に近い社員の意見や声を聞くことができるのが大きなメリットです。
座談会をおこなうのは同期や若手社員に限らず、上司部下の関係性だからこそ言える本音や、同じ職種だからこそ話せることなど、コンテンツとしての幅は絶大。手軽に面白く、番組を見るような感覚で見ることができるライトな動画なので、採用サイトやYoutubeで公開すると視聴されやすくなっています。
☟フクビ化学工業株式会社 様 リクルートサイト用「若手座談会」動画
インタラクティブ動画
従来の視聴するだけの動画ではなく、動画内にクリックできる機能が埋め込まれ、視聴者のクリックの選択によって内容が分岐する動画のこと。動画を視聴者自らが操作することで、見たい情報にたどり着くまで早送りをしたりといった手間を省くことができ、効率的に視聴ができます。
また、視聴者の選択によって進む内容が変わる参加型のコンテンツとなるため、楽しみながら理解を深めることができ、他の企業との差別化も図ることができます。
その他、
・経営者メッセージ(トップメッセージ動画)
・社員の一日を追うドキュメンタリー動画
・ドラマや映画仕立てのリクルートプロモーション動画
・ドローン撮影によるオフィス紹介動画
などなど…
採用動画は求職者や学生に興味を持ってもらうことが重要になるため、多様なアイデアで、分かりやすい工夫がされたコンテンツ制作が行われています。
その中でも特に注目されているのが、「インタラクティブ動画」。自分でクリックしながら進めていける点が新しく、他社との差別化を図れます。また、働く社員が実際によくある質問にしっかりお答えしていく「インタビュー動画」は、かなり使いやすく視聴されやすいため、活用する企業が多くなっています。
採用動画活用で企業が得られる効果やメリットは?
採用動画を活用することで、企業にどのような効果が得られるのかをご紹介いたします。
多くの求職者に手軽に自社のことを知ってもらえる
現在はYoutubeなどの動画サイトが普及し、「動画を視聴する」ことに対してのハードルが全体的に下がっています。気軽に視聴できる動画を活用し公開することで、場所や人を選ばず、多くの求職者に自社のことを知ってもらうことができます。また文章を読むよりも一度に得られる情報量が多いため、求職者も短時間で効率的に情報収集ができる利点もあります。
求職者に働くイメージを持ってもらいやすく、不安を解消しミスマッチを防げる
チラシやパンフレット、Webサイトなどに比べてリアルに近い情報を提供することができます。職場の雰囲気や働く社員の様子、社員の話し方や声のトーン、服装など隅々まで分かり、自分がこの職場で働いている姿をイメージしやすくなります。そのため、求職者の不安の解消、志望度の上昇が見込まれるだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐこともできます。
求職者の印象に残りやすい
映像と音声から動く情報を得るため、紙などの媒体よりも印象に残りやすいです。そのため求職者の記憶に残り、エントリーに繋がりやすくなります。モーショングラフィック動画などでインパクトのある映像を盛り込むと、「あのカラフルなCMの会社!」などといった企業のブランディングにも繋がります。
採用のプロセスを効率化することができる
一度動画を制作してしまえば、それを説明会など様々な場面で繰り返し利用することができます。会社説明会では同じことを繰り返し説明する場面が多くなりますが、採用担当者の説明プロセスを省略することができるなど、採用業務の効率化にもつながります。「他の業務と兼任していて採用に時間が割けない」「採用に不慣れである」といった場合でも、質の高い企業説明を可能にします。
就職イベントで流すと集客効果も見込める
合同企業説明会などのイベントの休憩時間やオープニングなどで上映すると、ぱっと見で華やかなブースの印象を与えます。そのため「なんとなく面白そう」「ちょっと見てみようかな」という流れで、学生の集客につながります。就職イベントはブースの第一印象もかなり重要になるため、動画の上映は効果的です!
CMや動画広告などにも活用でき、拡散力がある
制作した動画は上映するだけでなく、CMや動画広告などで二次利用ができます。そのほかSNSなどに掲載して拡散することも可能です。SNSでも目をひく動画は、多くの人の目に留まらせることに長けています。
採用動画を活用するデメリットは?
反対に、採用動画を導入するにあたってのデメリットをご紹介します。
制作にコストや時間がかかる
クオリティの高い動画を制作するには、その分プロの制作スタッフや機材が必要となり制作費用が高くなります。そのため、採用シーズンに合わせて半年前から予算取りをしておきましょう。制作の際は、どこまでのイメージを動画に落とし込むのか、納期と予算を含めしっかりと社内で話し合うことをお勧めいたします。また、補助金や助成金などを活用する企業も多数ございます。
動画の修正が大変
常に正しい情報を伝える必要があるため、採用動画に出演していた社員が退職してしまった場合などは動画を修正しなければならなくなることがあります。
そのため、2、3年に1回のペースで撮影をする企業もあります。しかし、採用活動にかかるコストを考えれば安いものですよね。
欲しい情報にピンポイントでたどり着くのが難しい
動画は中身を検索することができないため、自分が欲しい情報にたどり着くまで早送りをしたりと手間がかかります。そういった時には、先ほど「採用動画でよくあげられるコンテンツとは?」で紹介した「インタラクティブ動画」を導入すると、欲しい情報にたどり着きやすくなります。
採用動画を制作するうえで意識したいポイントとは?
では、より効果的な採用動画を制作するために、押さえたいポイントをご紹介します!
動画のターゲットを明確に設定する
採用動画でより情報やメッセージを伝えやすくするためには、やはりターゲットを絞り込むことが重要です。ターゲットを曖昧にすると、せっかく費用や時間をかけて制作しても視聴者の印象に残らなかったり、大切な情報が伝わらないこともあります。この動画は新卒採用の学生向けなのか?高校生向けなのか?など、しっかりとターゲットを意識しましょう。ターゲットが若い層なのであれば、若者の動画トレンドを取り入れたり音楽を選定すると、より記憶に残る動画が完成します。
どういった目的で制作しどう活用するのかを定める
採用動画を制作するにあたって、応募者の増加や企業の認知拡大、イメージの転換や企業の理解を促すなど、どういった目的で制作するのかを決めることが重要になります。コンセプトが曖昧にならないように統一し、制作後もどう活用していくかをあらかじめ決めておくことでより効果を発揮できる動画になります。
自社にしかない魅力や要素を盛り込み差別化する
より求職者の心に残りやすい動画にするためには、やはり自社「ならでは」の要素を入れ込むことが大切です。例えば自社の公式キャラクターを出演させたり、自社独自の福利厚生やイベントを映像で紹介したり、そもそものコンテンツ自体のアイデアを練って工夫を凝らしたりすることで、他社との差別化が図れます。他社には無い要素が多ければ多いほど求職者の興味を引き出すことができ、効果は抜群です。
採用動画制作の流れ、費用・相場や制作期間は?
採用動画制作の流れ、制作にかかる料金や制作期間も気になるところですが、実際のところどのくらいかかるのでしょうか。
採用動画制作の流れ
採用動画を制作する際のおおまかな流れは、このようになります。
(例)インタビュー動画制作の場合
1.打ち合わせ・納期や予算のすり合わせ・ヒアリングシートの記入など
↓
2.企画作成・絵コンテの作成・撮影の段取りや日程調整
↓
3.インタビュー撮影
↓
4.編集作業
↓
5.お客様へ確認・修正
↓
6.書き出し・納品・公開
採用動画制作の費用・相場
動画制作にかかる費用は内容・動画の種類・撮影日数や規模、制作会社などによって大きく変わってきますので、あくまでも参考程度でご紹介いたします。
・インタビュー+社内の風景を1~2日かけて撮影する場合:30~80万円
・社員に密着取材し3日ほど撮影する場合:80~200万円
・映画やドラマのような仕様で長期間撮影する場合:200万円~
※あくまでも例ですので、詳しい仕様に沿った料金は実際に制作会社にお見積もりを取っていただくことをおすすめします。
採用動画の制作期間
また、採用動画の制作期間は、もちろん内容や動画の長さ、規模によって変わってきますが、おおよそ下記を基準として、期間が調整されます。
・インタビュー動画など比較的手軽に制作できるもの:1ヶ月~1.5ヶ月
・しっかりとボリュームのある企業説明動画や、工場見学動画など:1.5ヶ月~2ヶ月
・オーダーメイド、独自のコンテンツでしっかりと撮影するもの:2ヶ月~
・映画やドラマ仕立てのような、こだわりが詰まったもの:3ヶ月~
採用動画の活用事例・成功事例
弊社・ナレッジクライマー(能登印刷)でお手伝いさせていただいた採用動画の事例をいくつかご紹介いたします。
採用PRと企業PRを兼ねた動画をつくりたい:城西運輸機工株式会社 様
業界の「3K」のイメージを払拭する、採用PRと企業PRを兼ねた動画をつくりたいという声にお応え。ドローンで建設業の魅力をダイナミックに伝え、リアリティを出すため稼働中の現場を撮影し、制作させていただきました。
HPにアップしたところ、1万5000回近くの視聴回数を獲得。就活生への企業ブランディングに繋がりました。
若者の興味や関心を惹く動画を作成したい:石川サンケン株式会社 様
所在地が都市部ではないため学生を呼びこめないという課題をお持ちで、若者の興味や関心を惹く動画を作成したいという声にお応え。モーショングラフィックスを採用し、親しみを持ってもらえるイラストをなめらかに動かして採用動画を制作させていただきました。
就職イベントでは多くの感動や驚きの声をいただき、15秒に再編集してTVCMとしても放映をおこないました。
堅苦しい企業イメージを払拭したい:北陸電話工事株式会社 様
会社名に「電話工事」と付くため電話工事以外の事業のイメージがつきにくく、堅苦しいイメージがあるとのお悩みにお応え。学生に興味を持ってもらい、イメージを大幅に転換するため明るくポップな印象になるようデザインし、アニメーションを制作いたしました。
制作後、採用サイトのトップ画面に当動画を設置することでサイトが充実し、採用サイトのイメージも刷新。グループ会社の方からもお褒めのお言葉をいただいたとのことです。
就職フェアなどのイベントでPRするツールが欲しい:株式会社ホリ乳業 様
就職フェアなどのイベントで学生にPRするツールがないというお悩みや、元気で明るい会社のイメージを浸透させたいという声にお応え。学生に刺さるようなPOPなイメージに編集し、社長にも出演してもらい明るい会社を演出。さらに製品ができるまでの流れを簡潔にPRする動画を制作させていただきました。
結果、就職フェアで話を聞いてくれる学生が増加し、若者に親しみやすい会社のイメージを定着させることができました。
応募者のミスマッチを減らしたい:フクビ化学工業株式会社 様
仕事の具体的な中身を知ってもらい、イメージ訴求できる動画を作りたい!という声にお応えし制作させていただきました。「リアリティ」を強く心がけ、新卒社員5名によるざっくばらんな座談会を実施。会社に入った理由や今の仕事、職場の環境や会社について思っていることなどを忖度なしのフリートークで語ってもらいました。
結果、仕事内容が分かりやすく会社に親近感が湧いたという声を多くいただき、動画を見て応募や入社を決めたという人もいたそうです。制作当時はコロナ禍でしたが、動画コンテンツで多くの人に会社の魅力をPRできました。
良質な母集団を形成する採用動画制作のお手伝いをいたします。
弊社・ナレッジクライマー(能登印刷)では、学生に親しみを持って会社の理解を深めてもらえる「採用動画」の制作や、企業紹介動画、モーショングラフィックス動画制作の実績が多数ございます。
動画を専門に担当するスタッフも在籍しており、お客様のご要望にあわせ、ディレクションから撮影、編集、活用のアドバイスやその他採用に関わるサポートまで、一貫してお手伝いさせていただいております。
▶ 弊社・ナレッジクライマー(能登印刷)の採用動画制作サービスについて詳しくはコチラ
採用でお困りの企業様、動画制作に興味関心のある方、CMを制作したい方など、どんなご要望も一つひとつヒアリングしながら丁寧に、高クオリティのものを制作可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。