情報発信を一貫してサポート。価値を高める「コーポレートブランディング」│株式会社イスルギ 様
- 2022年12月19日
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企業が自社製品やそのブランドを形成するために行う様々なコミュニケーション活動のことを「ブランディング」といいます。普通「ブランディング」といえば、商品やサービスが対象となりますが、「企業そのもの」が対象となり、自社ならではの価値をアピールし、高めていくための広報活動を「コーポレートブランディング」と呼びます。
コーポレートブランディングの効果は主に次の3つです。
- 社員のモチベーションを高め、組織全体で同じ方向を向くことで、強い組織へ変化させる「インナーブランディング効果」
- 企業理念や企業文化を発信することで、優秀な人材の確保につなげる「人材採用面でのブランディング効果
- 環境や社会への取り組み、企業活動を発信することで、企業の信頼を高める「マーケティング面でのアウターブランディング効果」
企業としてのミッション、ビジョン、バリューを明らかにし、内からも外からも共感を得ることによってブランド価値を高める。それを行うには、やはりその企業のことを隅から隅までしっかり理解していないと、外部の人に理解してもらうことは難しいですよね。
また、中小企業では、広報専門の部署を持つ企業が少なく、普段の業務に追われていると「広報やインナーブランディングにまで手をつけられない」という問題もあります。
そこで今回は、企業の広報担当のような立ち位置で「コーポレートブランディング」を一貫してお手伝いさせていただいた事例をご紹介いたします。
弊社・能登印刷が広報のパートナーとなって伴走した
「株式会社イスルギ」様の企業ブランディング施策
石川県金沢市に本社を置く「株式会社イスルギ」(以下「イスルギ」)様は、創業100余年、高い技術を誇る「仕上げの専門集団」として、左官工事をはじめとする様々な工事を手掛けてきた建設会社。世界遺産などの伝統建築から、学校や病院、工場、住宅店舗に至る幅広い建造物を扱っています。
そんなイスルギ様の弊社への要望は、
広報の専門部署がないため会社の発信や広報にまで手が回らない。そこで、「当社の広報担当になったつもりで、アイデア出しや提案を面と向かってしてほしい」
というものでした。そんなご要望にお応えし、「イスルギ」様の経営理念「お客様の満足と従業員の幸せを追求する」を叶え、企業価値を高めるための施策を、3つの柱「インナーブランディング」、「アウターブランディング」、「採用ブランディング」のかたちで実施させていただきました。
1.インナーブランディング │ 社員が興味を持つような、柔らかいデザインの「社内報」
様々な企業が、自社の考えや理念を社員に伝え、思いや出来事を共有するために「社内報」を活用しています。いわば「社内報」は、有効的なインナーコミュニケーション方法のひとつといえるでしょう。
- 職人が多いためパソコンを持っている社員が少ない
- 工事などの業務上、会社に来る社員が少ない
イスルギ様のインナーコミュニケーションには上記の問題があり、そのためにももっと社員に興味を持ってもらえるような、読んでもらえるような社内報に一新したいとのことでした。
そこで、デザインや文章を柔らかく、分かりやすく、読みやすい見た目のものにリニューアル。1ページ目は実際に取材を行い、読んでみたくなるような見出し・小見出しをつけて記事を制作しました。他にも出版部門を持つ弊社の編集スキルを活かし、中身の文章や体裁を、どう表現したら若手社員が興味を持てるかを考え、提案・修正を行いました。
他にも、技術継承のための動画を長期間で作成させていただくなど、貴重な技術や作業の大事な工程を社内全員に、しっかりと共有できるツール作成のお手伝いをさせていただいております。
2. 採用ブランディング │ 就活生にイメージしてもらいやすい採用サイトのリニューアルや就活情報誌への記事掲載
「イスルギ」様の採用の現状の問題はこちら。
- 新入社員はほとんどが高卒入社であり、全般的に応募が少なく、特に富山・福井ではその傾向が強い
- 金沢城の修復など伝統ある建築物の工事だけでなく、それ以外の工場や 企業の左官工事、塗装・リフォームなど業務は幅広いが、伝統的建築物工事のイメージを強く持ってしまう学生もいる
採用サイトで重要なのは「いかに就活生に”働いている自分をイメージさせる”情報を提供できるか」です。つまり、入社後のミスマッチを防ぐには、会社のイメージをしっかり持ってもらい、どんな理念を持ち、どんな社員が働いているか、どんな働き方をしているかを伝え、どんな社員を求めているかを明確にすることが重要なポイントとなります。
そこで採用サイトを以下のようにリニューアルしました。
- 「Q&A」「沿革」の項目を追加。インタビューに「求められる社員像や就活生へのメッセージ」を盛り込み、親近感がわき、学生がほしい情報を確実に手に入れられる仕様にした
- 音声が聞けない場所でもインタビュー動画の内容が分かるよう、要約テキストを追加した
- トップページを社員の写真に変更し、会社の雰囲気を一目で知ってもらえるようにした
- デザインはコーポレートサイトと統一した
特に「Q&A」や「本社・支店インタビュー」では、学生が気になる休日や福利厚生、働き方などを細かくホンネで回答。「入社してなじめますか?」「イスルギを一言で表すと?」といった率直な質問や、会社をイメージしやすい質問も並び、親近感・信頼感を感じさせる採用サイトとなりました。
さらに、弊社・能登印刷で発行している就活支援情報誌「Be Connect with」にも掲載。「密着! 若手社員1day」、「えっへん!ワガ社のジマン!」など、読みたくなるような豊富なコンテンツを散りばめ、掲載ページの「抜き刷り」もお渡しし、それを「採用案内」として活用していただきました。
この「Be Connect」の抜き刷りパンフレット化は、採用案内を新たに制作するコストを省けるという点で多くの企業様から好評をいただいております。
3.アウターブランディング │ コーポレートサイトのリニューアルや会社案内の制作
その他、「イスルギ」様では、会社案内、コーポレートサイト、100年史を始めとした記念誌の制作を、弊社でお手伝いさせていただきました。
コーポレートブランディングにおいて一番の肝となるのは、コーポレートサイトや会社案内です。それらは会社の価値を顧客や人材に知ってもらう基盤となり、そのデザインや内容、実績やイメージが、会社の「ブランディング」へと繋がります。
一方で、企業の長い歴史や幅広い業務を多様な媒体(メディア)で紹介するには、多くの素材や写真等が必要となります。それらの膨大なデータを「Web制作会社」や「会社案内を制作する会社」に分けて依頼・送付するとなると、多大な手間がかかります。
加えて、企業のブランディングの中心となる媒体(メディア)それぞれの打ち出しにばらつきが出ると、その分「ブランディング」への道が遠のいてしまい、統一された印象を持たれないことにもなりかねません。
その点、制作会社をひとつに絞り、すべて一貫して制作すると「情報の一元化」が可能となります。前述した「採用」ツールや「インナーブランディング」ツールも含め、一貫して制作することで、素材や原稿や写真の選定の手間をなくし(=コスト削減にもつながる)、コーポレートデザインを統一でき、よりイメージを一体化することができます。
このように弊社・能登印刷では、情報を一元化し、採用、インナー、アウターそれぞれにアプローチするコーポレートブランディングのディレクション、制作を一貫してお手伝いいたします。
企業のことを一番に理解し、広報担当として前進するパートナーとして、企業のイメージづくりをお客様とともに伴走しながら進めてまいりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
企画・営業:吉田智史(能登印刷 オウンドメディア事業部 )
クライアント:株式会社イスルギ 様
※ 会社名・部署名などは取材および記事制作当時のものになります。
☟採用サイト制作について詳しくはコチラから!