希少な書物も触れずに長期保存が可能! 気軽に読めるデジタルアーカイブ│石川県立図書館 様
- 2022年12月19日
- デジタルアーカイブ
- Webシステム
また、逆に、希少な資料や書物を汚したり破いたりすることを恐れ、保管された古い書物をわざわざ探し出し、引っ張り出して読もうとしないこともよくあることです。(倉庫に眠ったままの書物ってありますよね)
「書物を何年経っても綺麗なまま残したい」「貴重な書物を気軽にいつでも読めるようにしたい」「書物をデジタル化したい」。そんなお悩みはありませんでしょうか?
今回は、「石川県立図書館」に長い間保管されていた書物を、高精細画像スキャナを用いて丁寧にスキャンし、いつでも閲覧できるようデジタルアーカイブした事例をご紹介したいと思います。
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古い資料や書物をデジタル化!
原本を傷めず高品質なまま長期保存を実現。
2022年、石川県金沢市小立野に移転した「石川県立図書館」。開放的な吹き抜けと、その周りに本がずらりと並んだ現代的な内装デザインに新装され、「百万石ビブリオバウム」という愛称と共に大きな話題となりました。
リニューアルのコンセプトは「思いもよらない本との出会いや体験によって、人生の1ページをめくることができる場所」。まさに「本との出会い」を大切にしたスペースがたくさん散りばめられた、いるだけでも楽しい図書館に生まれ変わっています。
この「石川県立図書館」、設立は1910年(明治43年)、本多町の旧館が建てられたのは1966年(昭和41年)で、長い歴史を紡いでいます。
そんなに長い歴史があるのですから、旧館のころから書庫に収蔵されている書物も少なくないはず。そんな資料や書物を、これからもずっと劣化させることなく、永久的に保存できるのが「デジタルアーカイブ」です。
「デジタルアーカイブ」の大きな利点は、主に3つです。
- いつでも見たい時に、手間をかけず閲覧・共有、検索が可能となり、眠っていた文書と読み手との距離を縮めることができる
- 古文書や歴史資料、ポジフィルム、重要書類など、貴重なものに傷をつけることなく非接触で閲覧が可能になる
- 大きなサイズのものでも、場所を取ることなく保管が可能になる
今回は「石川県立図書館」様の移転にともない、長らく収蔵されていた古い書物をデジタル化することに。重要なポイントは、いかに高品質な状態でデジタルに落とし込むことができるか、ということ!
そのため、今回は資料や書物を品質高くスキャンができるフェイスアップスキャナーシステム「ScanDIVA」を用いてスキャンさせていただきました。
また、今回の「石川県立図書館」様のスキャン業務においては、資料をお預かりした段階から、クライアント様と共に原稿状態を確認させていただきました。さらに、作業手順や納品時の画像台帳(ファイル名・データ容量・ファイル形式などの情報をリスト化したもの)についてもご指示をいただき、事前のすり合わせを行いながら作業いたしました。
弊社・能登印刷には文書情報管理士1級1名・2級2名が在籍しており、デジタルアーカイブの際は、事前の原稿確認や作業手順の打ち合わせなどが可能であるなど、古い資料や書物を高品質にデジタル化する独自のサポート・サービスを提供させていただいております。
弊社・能登印刷の「デジタルアーカイブ」の特長はこちら
- 印刷会社だからこその高品質アーカイブデータをご提供できる
- 本を断裁するブックスキャンサービスとは違い、原本を断裁せずにスキャンをすることも可能
- 印刷可能な高解像度データ、閲覧時に便利な「しおり」機能、電子ブック化対応などのオプションを選べる
最後に、弊社・能登印刷のスキャナーについてご紹介させていただきます。
フェイスアップスキャナーシステム「Scan DIVA」
「Scan DIVA」の主な特徴はこちら
- 原稿台に上向きにセットするため、スキャン面を確認しながら作業可能
- 原稿の左右の高さが調整できるため、水平状態を維持できる
- ガラス板で上から軽くおさえ、スキャン面をフラットに読みやすい状態にできる
- スキャン面の状態をモニターで確認した上でスキャン実行できる
- フットペダルによるスキャン実行で手元が空き作業効率も高い
弊社にはこのフェイスアップスキャナーシステム「Scan DIVA」を用いて、原本を破壊せずそのままの形でスキャンし、資料として原本を遺すデジタル化の事例も多数ございます。どんなご要望にも、ひとつひとつヒアリングしながらデジタル化を進めて参りますので、まずはお気軽にご相談ください。
クライアント:石川県立図書館 様
※ 会社名・部署名などは取材および記事制作当時のものになります。