オリジナルキャラクターでマーケティング!作り方のコツまで基本のキからすべて分かる!
- 2025年3月19日
- その他
全国の3歳~74歳の男女、2,000名に実施された調査により、日本人の約半数はキャラクターを好み、それらに癒しを求めていることが分かっています。理由は、昔から鳥獣戯画など、動物を擬人化する傾向があった日本で、「かわいい」を愛する文化が受け継がれてきたからだとか。
たくさんの人に親しみを持ってもらえるキャラクターを使ったブランディングやマーケティングが、企業や自治体、大学など多くの場所で行われています。
キャラクターマーケティングで抱える課題やお悩みとは?
広報担当者が抱えている課題や疑問、お悩みとして、下記がよく挙げられます。
・自社の認知度を上げるためにキャラクターを作りたいがどうすればいいかわからない
・どんな業者にキャラクター制作を依頼すればいいかわからない
・どんなキャラクターをどう活用すればいいかわからない
そこで今回は、「キャラクターマーケティング」のノウハウについて、初めての方でも分かりやすく、基本のキから徹底解説いたします!

弊社・能登印刷の公式キャラクター「ナレクマちゃん」
キャラクターマーケティングとは?
キャラクターマーケティングとは、企業や大学、自治体、ブランドが特定のキャラクターを活用して、商品やサービスの認知度を高め、消費者や顧客とのつながりを深める取り組みの一つです。このマーケティング手法では、キャラクターがブランドの顔として、広告、商品パッケージ、SNS、イベント、ノベルティグッズなどのさまざまなツールで活用されています。
また、キャラクターブランディングには2種類あり、すでに世間に出回っている既存のキャラクターを販促に活用するものと、オリジナルのキャラクターを制作して施策を行うものがあります。
キャラクターマーケティングの目的・役割やメリットとは?
認知度を高められる
キャラクターを活用したマーケティングを行うことで、「○○のキャラクターがいるところ」「かわいい犬のキャラクターがCMをしているところ」といったブランディングを無意識のうちに行うことができます。キャラクターを持っていると記憶に残りやすく、非常におすすめです。
親近感が湧き、コミュニケーションのきっかけになる
愛らしいキャラクターの表情や動きに、親近感を覚える人も多いでしょう。自然とキャラクターのファンがつき、自社のことを知ってもらうきっかけになります。キャラクターが実際にSNSで話しかけるなどの工夫で、積極的に顧客や消費者とコミュニケーションが取れます。
ターゲット層にアプローチできる
ターゲット層に合ったキャラクターを展開することで、実際のターゲットにしっかりと刺さるアプローチができます。
熊本県ゆるキャラ「くまモン」の例

(くまモン利用商品売上高の推移 熊本県PR事務局より)
いまやグッズやイベント、パッケージにまで引っ張りだこの熊本のゆるキャラ「くまモン」を利用した商品は、売上高が年々右肩上がりに増加。2020年の段階でほぼ1兆となり、2021年では累計1兆1341億円にまで到達したそうです。
キャラクターの可能性は無限大。キャラクターを作るだけで満足せず、露出を増やしてファンを獲得すると、新たな顧客を増やすことも可能です。
キャラクターマーケティングのデメリットは?
導入にコストがかかる
既存のキャラクターを使う場合はライセンス契約料金、オリジナルのキャラクターを制作する場合はデザイン費や制作費など、キャラクター導入にはある程度のコストがかかってきます。どんな施策をどのくらいやるのか、重要視したいのはどこなのか、予算と相談しながら進めましょう。
ターゲット層が限定される可能性がある
例えば子供も大人も使用できる商品を売るために、子供向けのデザインのキャラクターで販促を行ってしまうと、「子供向けの商品」というイメージが想像以上についてしまいます。そうなると、子供以外のターゲットの機会損失につながってしまう可能性があります。このように、あるターゲットに絞りすぎたキャラクターを全面に押し出してしまうと、顧客層が限定されてしまうため、キャラクターの設定やデザインはよく考えて、ターゲットを意識してマーケティングを行いましょう。
既存キャラクター活用とオリジナルキャラクター制作の違いは?
既存キャラクターを活用する場合
◉メリット
・既存のファンを巻き込み即効性のある認知度拡大や大幅な集客を図れる
すでに世間のファンを抱えている既存のキャラクターや、人気キャラクターを販促やマーケティングに使う場合は、すでにいるファンを巻き込むことができ、非常に即効性があります。ファンを作る必要がないため、キャンペーンやコラボを始めてすぐ認知度を上げたり、大幅な集客や消費活動に貢献することができます。
・既存のストーリーや魅力を活かせる
既存のキャラクターにはすでに性格や特徴、ストーリーなどが設定されており、それが世間に広まっている可能性があるため、それらを活かして販促活動をすることができます。新たにキャラクターを設定することもなく、ターゲットやブランドに合わせてキャラクターを選ぶことで、マッチした層にアピールできます。
◉デメリット
・ライセンス契約や費用が発生し、高額の場合がある
既存のキャラクターを使用する場合は、ライセンス契約料が発生します。この金額は使うキャラクターによって差がありますが、人気のキャラクターであればあるほど高額の場合が多いです。
・使用制限があることが多い
既存のキャラクターには、使用条件や期間、活用の仕方など、厳しく使用制限が設けられていることが大半です。そのためマーケティング施策の自由度が下がります。
・ブランドとの不一致や差別化がしにくいリスクがある
既存のキャラクターの場合、他社も同じようなキャラクターを使用していることが多く、差別化がしにくいというデメリットがあります。また、自社のブランドをあまり意識せずにキャラクターを選んでしまうと、ブランドの不一致により顧客が離れたり、こちらの意図とは違ったイメージを持たれたりすることがあります。
オリジナルキャラクターを制作する場合
◉メリット
・差別化が図れる
既存のキャラクターを使うと、2社が同じキャラクターを使用する、などのリスクが考えられますが、オリジナルの場合は他所と被ることがなく、個性をアピールできます。また、キャラクターを制作していない会社とも差別化を図れます。
・ツールや広告などに自由に活用できる
もちろんオリジナルのキャラクターなので、著作権などを気にすることなく、ツールや広告に使いたい放題です。制限がないので活用の幅も広がります。
・長期的に消費者や顧客との深い絆を築くことができる
オリジナルキャラクターの場合は今後も長く自社の顔として活躍してもらえるため、時間をかけて顧客との距離を縮め、親しみを持ってもらうことができます。独自のキャラクターのファンになってもらった暁には、唯一無二の絆が生まれますね。
◉デメリット
・制作して導入、浸透・定着するまでに時間がかかる
オリジナルキャラクターの場合、初期に制作して施策を考え、導入するまでにも時間がかかりますが、まだ知られていないキャラクターを定着させることは難易度が高く、さらに時間がかかります。即効性を求めるキャンペーンなどの場合は向かないことが多いです。
正直なところ既存キャラクター活用とオリジナルキャラクター制作はどちらがおすすめ?
弊社では、独自性をもたらし自由にマーケティング施策ができる「オリジナルキャラクター制作」によるキャラクターマーケティングをおすすめします。マーケティングの幅が大きく広がり、長期的な根強いファンを獲得することができるからです。
ここからは、オリジナルキャラクターを制作する場合のコツや、作り方について詳しく解説していきます!
オリジナルキャラクター制作によるマーケティング成功の8ステップ
1. ターゲットやブランドイメージを明確化する
オリジナルキャラクターを制作する前に、まずターゲット層やブランドのイメージをしっかりと定義することが重要です。キャラクターは、消費者や顧客との接点を作り、ブランドメッセージを伝えるためのツールです。そのため、どのような人々に向けてメッセージを発信するのかを明確にしなければマーケティングは始まりません。
弊社・能登印刷の「ナレクマちゃん」では、ターゲットを「新卒採用を考えている学生」に設定しました。
2. ターゲットとなる層や人物をしっかりと理解してキャラクター設定をする
ターゲット層に響くキャラクターを作成するためには、ターゲットのニーズや価値観を深く理解することが不可欠です。消費者のライフスタイルや好み、文化的背景を考慮してキャラクターの性格や見た目をデザインしましょう。
例えば、子ども向けの場合、可愛らしくて元気なキャラクターが好まれるでしょうし、若い女性向けにはおしゃれでカジュアルなデザインが受け入れられるかもしれません。ターゲットが求めているキャラクター像をリサーチし、そのニーズに応える形でキャラクター設定を行います。
弊社・能登印刷の「ナレクマちゃん」では、学生が親しみやすい、かわいいフォルムの「クマのような女の子」を制作。親しみやすさや柔らかさ、幸福感を演出するピンク色をまとっています。

学生が身近に感じるアイテムを持つことも。
3. ブランドとの一貫性を保つ
キャラクターは、ブランドの顔として消費者に認識されます。そのため、キャラクターのデザインや性格は、ブランドのメッセージや価値観と一致している必要があります。例えば、健康志向のブランドであれば、食生活や運動を常に気にしているキャラクター。ファッションブランドであれば、洗練されたデザインとトレンド感を大切にしたキャラクターなどです。
一貫性がないと、消費者が混乱を招き、誤った伝わり方をしてしまう可能性があるため注意しましょう。
4. コラボグッズやコンテンツを企画する
オリジナルキャラクターをマーケティング活動に組み込む際、キャラクターを活用したグッズやコンテンツの制作も重要です。例えば、キャラクターをプリントした商品(Tシャツ、マグカップ、ぬいぐるみなど)を販売することや、キャラクターを登場させたWebコンテンツやアニメーションを制作してSNSで発信するなど、可能性は無限大です。
これによって消費者がキャラクターに触れる機会を増やし、キャラクターとブランドへの愛着を深めることができます。また、コラボレーション企画などで他ブランドと連携することで、相乗効果を生むことも可能です。
弊社・能登印刷の「ナレクマちゃん」では、学生が集う会社説明会やインターンで配布するグッズやカード、クリアファイルなどを制作しました。
5. キャラクターの設定や性格はできるだけ具体的に決める
キャラクターの魅力は、その性格や背景にも大きく関わってきます。キャラクターをただのビジュアルアイコンにするのではなく、そのキャラクターにユニークな性格やストーリーを持たせましょう。性格設定を具体的にすることで、キャラクターが単なるイラスト以上の存在になり、親しみを持ってもらいやすくなります。
例えば、キャラクターが困った時にどう行動するか、好きなものや嫌いなものは何か、どんな夢を持っているのか、どこ出身か、家族構成は?といった、思わず知りたくなってしまうような細かいプロフィールを作り込みましょう。そうすることでキャラクターに深みが生まれ、顧客がキャラクターに感情移入しやすくなります。
弊社・能登印刷の「ナレクマちゃん」は、広報の顔として広く認知されて欲しいという願いが込められ、趣味がネットショッピング、特技はカメラといった、いかにもインフルエンサーを目指す若い女の子のような性格をしています(将来の夢は銀河系インフルエンサー)。誕生日が8月11日(山の日)なのは、ブランド名が「ナレッジクライマー」だから、ロゴが山を表しているから…といった、実は細かい秘密があります。
6. キャラクターを適切なタイミングで戦略を練って活用する
キャラクターは、マーケティング活動において適切なタイミングで活用することが成功の鍵です。新商品や新サービスの発表に合わせてキャラクターを登場させたり、季節ごとのキャンペーンでキャラクターをプロモーションの中心に据えたりすることが効果的です。
SNSやオンラインイベントなど、ターゲット層がよく利用するメディアを選ぶことも大切です。
7. SNSでコミュニケーションを取るとより良い
キャラクターがSNSで直接コミュニケーションを取ることで、親近感が生まれ、ブランドへの愛着も深まります。キャラクターがSNS上でフォロワーと話したり、ファンの投稿に反応することで、フォロワーとの絆が生まれます。
例えば、キャラクターがユーザーからの質問に答える、キャラクター自身が日常的にSNSに投稿する、ファンからの投稿をリポストして応援するなどの活動を通じて、ターゲットにより身近に感じてもらうことができます。
弊社のナレクマちゃんもInstagramとXを運用しており、Instagramは週に1回、Xは毎日2回以上更新している、まさにSNS好きのインフルエンサーです。毎日の天気や会社での出来事、採用にまつわる情報や、今日食べたお菓子などを気ままに更新し、親近感溢れるキャラクターとして愛されています。

ナレクマちゃんが新鮮な「今」をお届けしています
8. 親しみやすいデザインを意識する
オリジナルキャラクターを作成する際には、デザインが重要な要素となります。親しみやすく、かつ目を引くデザインが顧客の記憶に残ります。複雑すぎず、シンプルで直感的に理解できるビジュアルが望ましいです。また、キャラクターの色や表情も、ターゲット層に合わせて設定しましょう。
オリジナルキャラクターの効果的な活用方法
オリジナルキャラクターをどのように活用するべきか、ご紹介します。
ロゴや商品自体への活用
オリジナルキャラクターをブランドのロゴや商品に組み込むことで、キャラクターを一目見るだけで商品や社名などを思い出してもらう効果があります。
SNSでのコミュニケーション
オリジナルキャラクターがSNSで積極的に発信し、フォロワーやファンと直接コミュニケーションを取ることで、信頼関係を築くことができます。また、キャラクターを使ったSNSキャンペーンを実施することも効果的です。
また、オリジナルキャラクターに人格を持たせれば、独自のコミュニケーションが可能です。たとえば、ナレクマちゃんは語尾が「〇〇なの」と特徴を持たせています。
コラボグッズの展開
ノベルティグッズにキャラクターを登場させることで、ノベルティグッズにさらに価値を見出し、使ってもらえる可能性も高くなります。積極的にターゲットの目に触れることで、認知してもらいやすくなります。
採用活動での活用
オリジナルキャラクターを採用活動に活用することで、企業のブランディングを強化するだけでなく、求職者とのコミュニケーションを円滑にすることができます。特に、若い世代やクリエイティブな人材をターゲットにした採用活動では、キャラクターを用いることで企業文化や職場環境の印象を良くすることができます。
例えば、キャラクターを使った求人広告やポスター、パンフレットを制作する、採用サイトに登場させるなど。キャラクターが会社の一員として登場することで、企業の親しみやすさや独自性が際立ち、応募者の関心を引きつけます。

弊社の採用イベントブースの等身大パネル
広告やCMでの活用
オリジナルキャラクターを広告やCMで活用すれば、視覚的に記憶に残りやすい広告が仕上がります。キャラクターが登場することで、広告やCMを差別化し、見る人の興味も引きやすいです。
弊社では、ナレクマちゃんがモーショングラフィックスでぬるぬる動く、デジタルサイネージ用の広告動画を制作しました。

ナレクマちゃんがモーショングラフィックスで動く広告動画
ぬいぐるみやきぐるみ制作でイベントでの活用
キャラクターのぬいぐるみや着ぐるみを制作し、消費者に直接的なインパクトを与えるのも手段の一つです。イベント会場や店舗でキャラクターが実際に登場することで、消費者はキャラクターをリアルに感じることができます。
着ぐるみがイベントに登場し、ファンとの写真撮影会や握手会を実施するほか、ぬいぐるみをお土産や限定商品として販売することもでき、イベント終了後も顧客にとって価値のあるアイテムとなります。

弊社でお手伝いさせていただいた、いなば農業協同組合 様の「いなっち」着ぐるみ
デジタルコンテンツ(アプリやAR)での活用
デジタルコンテンツを活用したキャラクターの展開は、特に若年層やテクノロジーに親しんだ層に向けて効果的です。アプリやARを活用して、今どきな感覚でキャラクターと関わる体験を与えられます。
例えば、キャラクターをARで表示させ、ユーザーがキャラクターと一緒に写真を撮ることができるアプリを開発したり、ゲームやクイズの中でキャラクターが登場してユーザーと対話するなど、デジタル空間でキャラクターを活用するアイデアはさまざまです。
他社とのコラボレーションでの活用
他社や異なるブランドとコラボすることで、キャラクターが新しいファン層に届き、より多くの人に認知されるチャンスになります。ターゲット層が広がってブランドの可能性が生まれるほか、お互いに認知度が高まるといった相乗効果が生まれます。
キャラクターマーケティングをプロに依頼するメリットは?
キャラクターについての専門的なノウハウがある
プロのキャラクターデザイナーやマーケティングの専門家は、キャラクター制作における深い知識と豊富な経験を持っています。単なる可愛いキャラクターを作るだけでなく、そのキャラクターがどのようにブランドと連携し、ターゲット層に響くように設計するかを熟知しているため、効果的なキャラクター戦略を構築でき、安心してマーケティングを任せることができます。
ブランドとの一貫性を確保できる
キャラクターは、ブランドイメージとしっかり一致している必要があります。ブランドの価値観や目指す方向性に沿ったキャラクターをデザインし、ブランドとの一貫性を保つ方法を知っているプロに依頼することで、キャラクターがブランドイメージと整合性を保ちながら、強化する役割を果たすことができます。
グッズ展開方法を提案してもらえる
キャラクターマーケティングの大きな魅力の一つは、キャラクターを使ったグッズ展開です。プロに依頼すると、どのような商品やグッズがターゲット層に最も効果的に響くか、またキャラクターを活用した商品ラインをどう展開すべきかについても、実践的なアドバイスを受けることができます。
知識がない担当者でも担当できる
キャラクターマーケティングには、デザイン、プロモーション戦略、グッズ制作、SNS活用、広告活動など、さまざまな要素が絡みます。キャラクター制作に関する知識が少ない担当者でも、プロが全てをサポートすることで、スムーズにマーケティングを進めることができます。
SNS投稿を代行してもらえる
キャラクターマーケティングは、キャラクター制作だけでなく、その後の展開が重要です。SNSでのコンテンツ発信やオンラインキャンペーンなど、キャラクターをどう活用するかも成功の鍵を握ります。プロに依頼することで、SNSやウェブコンテンツの制作、運営も含めて代行してもらえます。
担当者が本来の業務に集中できる
キャラクターマーケティングを社内で全て手掛けようとすると、内部リソースが限られている場合、多くの時間と人員がかかり、負担が大きくなります。プロに依頼することで、効率的に進められるようになり、担当者は他の業務に集中できるようになります。これにより、企業全体の生産性が向上し、キャラクターマーケティングを最大限に活かしつつ、全体的な業務の効率化が図れます。
キャラクター制作会社の選び方のポイント
制作会社の事例を確認する
キャラクター制作会社を選ぶ際、まずはその会社がどのようなキャラクターを手掛けているかを調査しましょう。制作したキャラクターの事例を確認することで、会社のデザインの傾向や得意な分野を把握することができます。また、過去に手掛けたブランドやプロジェクトが自社の方向性やイメージに合っているかどうかを確認することも重要です。
マーケティング戦略も提案してくれる会社を選ぶ
キャラクターのデザインだけでなく、そのキャラクターがどのようにマーケティング戦略に組み込まれるかも非常に重要です。自社のターゲット市場やブランドの方向性に合ったマーケティング戦略を提案してくれる会社を選ぶと、消費者の共感を呼びやすくなります。
たとえば、B to B向けの企業の場合、過度にポップでカジュアルなキャラクターは不向きかもしれません。その場合、信頼感やプロフェッショナルなイメージを兼ね備えたデザインを得意とする会社を選びましょう。逆に、若年層やファミリー層をターゲットにした場合、遊び心のある、親しみやすいキャラクターを得意とする会社を選ぶと良いでしょう。
業界に特化した会社を選ぶ
業界の特性に対応している会社を選ぶことも大切です。例えば、飲食業界、エンターテインメント業界、教育業界など、それぞれの業界で消費者に響くマーケティングは異なります。業界に精通した制作会社を選ぶことで、より効果的なキャラクターの活用が期待できます。
かかる料金と自社の予算を照らし合わせる
キャラクター制作の費用は、会社やプロジェクトの規模、キャラクターの複雑さ、制作にかかる時間などによって大きく異なります。
予算に合わせてキャラクター制作を依頼することが重要ですが、料金だけで選んでしまうと、後々クオリティに不満が出てしまうこともあります。事前に料金体系を確認し、見積もりをしっかりと取ることが大切です。また、料金の中にどのようなサービスが含まれているのか、追加費用が発生する可能性があるのかも確認しておきましょう。安価な制作会社が必ずしも悪いわけではありませんが、価格と品質のバランスをしっかりと見極め、予算内で納得のいくクオリティを実現できる会社を選ぶことが大切です。
幅広く展開したい場合、グッズやWebサイトなどの制作、SNS代行を一貫して行なっている会社がおすすめ
グッズの制作やWebサイトのデザイン、SNSの運用など、キャラクターを使ったさまざまな展開を一貫してサポートしてくれる会社を選ぶと、より効率的にプロジェクトを進めることができます。
たとえば、キャラクターをデザインした後に、そのキャラクターを活用したグッズやキャンペーンを展開する際、別々の業者に依頼すると、コミュニケーションコストや手間が増えてしまうことがあります。全てを一貫して対応してくれる会社なら、デザインからマーケティングまでスムーズに進められ、統一感のある展開が可能です。

インスタグラムの投稿も統一感を出しながらかわいく仕上げます
キャラクターマーケティングにかかる費用は?
キャラクターマーケティングには、おおよそいくらくらいの予算が必要なのでしょうか。
かかる費用は、キャラクターを1からデザインするのか、実際にあるオリジナルキャラクターのラフをさらにブラッシュアップさせるのかによっても数十万の差が出たりと、ピンからキリです。シンプルなものか、複雑なものかによっても変わりますが、デザイン費は数万〜数十万といったところです。
そこにプラス、マーケティング費用もかかってくるため、どんな施策を行うかによっても大きく変わってきます。施策もすべて任せる場合は約50万〜を見ておくといいでしょう。テレビCMや動画等を制作する場合は100万以上かかることもあります。制作会社に見積もりをとって確認しましょう。どの施策にお金をかけるのか、優先順位を考えて予算を決めてください。
キャラクターマーケティングにおける注意点(よくある失敗)とは?
他の会社に真似されてしまう
他の会社がとてもよく似たデザインでキャラクターを制作し、問題になることがあります。一般的にキャラクターデザインをした場合の著作権はデザイン会社にあり、真似をされないようにするためには、商標権の登録などが必要になってきます。著作権についてしっかりと調べることをおすすめします。
キャラクターを前面に出しすぎて本来のブランドが薄れてしまう
キャラクターを前面に出しすぎてしまうと、本来のブランドや商品自体の印象が薄れてしまう可能性があります。キャラクターグッズの販売が中心になりすぎて、本来の商品やサービスの認知度が低くなってしまうことも考えられますので、キャラクターはあくまでブランドの一部として、補完するイメージで施策を行いましょう。
短期的なキャンペーンに依存しすぎる
一時的なキャンペーンやイベントのイメージのみに合わせたキャラクターを制作してしまうのは、非常にもったいないです。そのイベントが終わるとキャラクターの使い道がなくなってしまう恐れがあるので、せっかく制作するのであれば長期的に活用することを見据えて制作することをおすすめします。
キャラクターマーケティングの成功事例は?
弊社でお手伝いさせていただいたキャラクターマーケティングの成功事例を紹介します。
上市町役場 様 LINE公式アカウント友だち追加促進キャンペーン
「上市町のLINE公式アカウントが生まれ変わり、「スマホ役場」として申請や予約がスマホ1つで完結できるようになったことを住民の方に周知したい。」「LINEによる情報発信力をさらに強化するとともに住民の方のニーズを把握するために、登録してくださる住民の方および関係人口などの人数を飛躍的に増加させたい。」というご要望にお応えし、PRマスコットキャラクターとして、「かみいちマスコッツ」という、1体だけではなく汎用性のある複数のキャラクターを制作しました。
上市町の全市民をターゲットとしているため、老若男女、多くの人が受け入れやすいキャラクターを目指してデザイン。オリジナルLINEスタンプを制作し、LINE公式アカウントの友だち追加を条件として無料で500ダウンロード分配布したほか、PRノベルティとして、クリアファイル・マグネット・ステッカーを制作。それに加えJAと連携して上市町産新米コシヒカリを用意し町内イベントにてお渡しする施策や、封筒への印刷やチラシ・ポスターの制作などの施策を行いました。
結果、開始から一ヶ月で登録者数が当初の目標の2000人を超え、無料LINEスタンプダウンロード数も500を達成しました。
⬇︎行った施策など、さらに詳しくはこちらをご覧ください。
北陸先端科学技術大学院大学 様 「ジャイレオン」キャラクターマーケティング
「大学のキャラクターの認知度を高めたい」「今は2Dのイラストしかないため、3Dや立体化してキャラクター設定に肉付けをしていきたい」といったご要望をもとに、北陸先端科学技術大学院大学 様の公式キャラクター「ジャイレオン」のPR施策をお手伝いさせていただきました。
「キャラクターの正面、後ろ姿など平面では分からない角度から、360度親しんでもらい、触ることでもっといろんな人に親しみを感じてもらう」というコンセプトに、触れられるぬいぐるみ、一緒に写真が撮れるARアプリを制作。そのほか、イラスト制作、シールやクリアファイルなどのノベルティを制作させていただきました。
結果、学内外で「すごくかわいい!」といった声をいくつもいただいたそうで、ぬいぐるみはイベントの受付や入り口など、様々なところに置かれ親しまれました。
⬇︎制作過程など、さらに詳しくはこちらをご覧ください。
能登印刷株式会社 ナレクマちゃん
弊社・ナレッジクライマー(能登印刷)では、情報発信のお手伝いをするためにナレッジ星からやってきた、クマみたいな女の子「ナレクマちゃん」というキャラクターを2023年から運用開始しました。採用活動で配布するノベルティ(クリアファイル・カードなど)やLINEスタンプ、採用イベントブースに設置する等身大パネル、採用動画やデジタルサイネージ用アニメーション動画をはじめ、クリアキーホルダー、アクリルスタンド、会社カレンダー、ステッカー、クッションなど、さまざまなグッズ展開をしています。
また、弊社の InstagramとX(旧Twitter)をナレクマちゃん自らが運用し、Xのフォロワーは2025年3月時点で6000人を達成しています。
【ナレクマちゃん公式X(旧Twitter)】
https://x.com/Knowledge_Cuma
【ナレクマちゃん公式Instagram】
https://www.instagram.com/knowledge_climber/
成功するキャラクターマーケティングのポイントまとめ
成功するキャラクターマーケティングをまとめると、
・ターゲットやブランドとの一貫性をしっかりと持たせる
・グッズやSNSなどさまざまな展開をしてコミュニケーションを取る
・親しみやすいデザインを意識する
上記3つの観点から、必要な施策やツールを考えることが大切です。キャラクターの運用次第では、知名度上昇やファンの獲得などたくさんのメリットがあるので、うまく活用して多くの人に親しみを持ってもらいましょう!
キャラクターマーケティングのサポートは石川県の弊社・能登印刷にお任せください
弊社・ナレッジクライマー(能登印刷)では、チラシやポスターなどの印刷物や動画、Webサイト、ノベルティグッズやツール制作など多くの実績があり、そのノウハウを活かしてキャラクターマーケティングのお手伝いを一貫してさせていただくことが可能です。すべて丸ごとお任せいただくことで、キャラクターの制作だけにとどまらず、そのキャラクターを活かしたマーケティング施策、PR活動をサポートさせていただきます。
全国対応可能!「キャラクター作りに興味がある」「作ってみたいが何もわからない」といったお悩みからすべてご相談にのり、広報担当として前進するパートナーとしてともに伴走しながら進めてまいりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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