地方自治体の優良企業にフォーカス! 「Be Connect with 永平寺町版」発行│永平寺町商工会青年部・女性部 様
- 2023年2月14日
- 採用
- オウンドメディア
過疎化地域全体の平均人口は、30年後(2050年)には半減すると言われており(※「国土交通省国土審議会政策部会長期展望委員会「国土の長期展望」中間とりまとめ」)地方では小規模事業者が増え、その事業者たちの労働力が不足するという深刻な状況になることが予想されています。
大都市に流れてしまう人口を増やさず、住民・移住者をいかに増やすか、そして、どのように小規模事業者の事業継承をサポートするか、と頭を悩ませる市町村は多くあると思いますが、そこで大事になってくるのは、「その地域の優良企業や働ける環境、住みやすさを、若者を始めとする多くの人に伝える」ということです。
今回は、福井県「永平寺町商工会青年部・女性部」様の、「小規模事業者持続化補助金<ビジネスコミュニティ型>」を活用し、若者に地元優良企業の魅力をPRするために制作・発行させていただいた「Be Connect with 永平寺町版」の事例をご紹介します。
若者に「こんな企業あったんだ!」と気づかせる
就活情報誌「Be Connect with」地域版を発行!
このたび弊社・能登印刷(ナレッジクライマー)が発行する就活情報誌「Be Connect with」がフィーチャーしたのは、福井県吉田郡永平寺町。福井市と勝山盆地に隣接し、清流九頭竜川が流れるため鮎釣り客や観光客が訪れ、その名の通りの「曹洞宗大本山永平寺」をはじめとした、多くの歴史文化遺産が存在する福井県の観光地のひとつです。
永平寺町は人口1万8000人の小さい町ではありますが、大学や専門学校が複数存在するため、約2500人の学生を抱える福井県内でも有数の学園町となっています。
今回、その「永平寺町」商工業者の経営支援や、地域の活性化を図るための様々な活動を行う「永平寺町商工会青年部・女性部」様の活動の一環として、企業PRのお手伝いをさせていただくことになりました。
その背景には、
- 永平寺町のおよそ86%の事業者が「小規模事業者」となっている。
- 小規模事業者であればあるほど求人倍率が高くなっており、福井県全体
でも14ヶ月連続で全国トップの求人倍率を叩き出すなど、労働力が不足
している状況となっている。 - 「売り手市場」の中で、親の意向で学生が内定を辞退する「親ブロック」
の発生など、知名度に劣る地元企業の採用環境が急速に悪化している。 - 近年では若い世代の転出超過傾向が続いている。
- 福井市の隣に位置し、商業施設の開発が続く福井市郊外から近いこと
や「町内の事業所を知らない」ということが原因で、町民の多くが町外
で就労・消費する傾向がある。
という永平寺町が置かれている「労働力不足」「支出の町外流出」の大きく分けて二つの課題がありました。加えて、永平寺町は「観光」の色が強く、企業や事業所、「働く」といったイメージがつきにくいというお悩みも。
そこで、多くの学生が居住しているということを活かして、若者をターゲットとした地元優良企業のPRによって、一番の課題である「企業や事業所を知ってもらう」ことを狙い、
「労働不足の解消」と「町内消費の促進」による地域経済の活性化
を目的として、このたび就活支援情報誌「Be Connect with 永平寺町版」を発行することとなりました。
弊社・ナレッジクライマー(能登印刷)が毎年発行している「Be Connect with」は、「就活は家族のミライ。」をコンセプトとした就活生と地元企業とのベストマッチを叶える独自の就活・採用支援サービスです。今回の永平寺町版は、その特別版として「永平寺町商工会青年部・女性部」様の会員の方の中から、「ぜひ掲載したい」と手が挙がった19の事業所をご紹介しました。
誌面では、企業の魅力を紹介する「えっへん! ワガ社のジマン!」、先輩社員にインタビューをする「教えて! センパイ!」のコーナーや、若手社員がどのように働いているかを垣間見る「密着! 若手社員1day」、製品の制作工程を紹介する「我が社の自慢の逸品できるまで」など、企業の新しい一面や働き方の理解を深める様々なコーナーが盛りだくさん。
北陸での就職を考えている就活生にとっても、地域にグッとフォーカスした媒体を活用することで、「永平寺町にこんな企業があったのか!」と、知らなかった町での働き方や企業に出会える大きなきっかけとなりました。
「Be Connect with」のテーマのひとつである「家族と一緒に就活を考える」といった面でも、就活生だけでなく保護者の方にも目を通していただき、保護者の偏見を捨て、親子で地方企業の知られざる魅力を知ってもらえる一冊に仕上がりました。
また、今回は、販路開拓支援、事業承継支援の「小規模事業者持続化補助金<ビジネスコミュニティ型>」を活用しての発行となったため、採用に大きな予算を割けないという小規模事業者でも低コストでの掲載が可能に。
そのため、
今までは予算の都合上求人も出せず、担い手も来ず半ば諦めていたが、こうやってメディアとして発信し、媒体としてカタチに残るという貴重な経験を通して、働くモチベーションも上がった
といった、事業者様の喜びの声をお聞きすることもできました。
この「Be Connect with 永平寺町版」は、石川県や福井県の大学・高等専門学校等に設置され、学生が手に取り「永平寺町で働く魅力や事業所」を知り、興味を持つための第一歩となっています。
このように、弊社・ナレッジクライマー(能登印刷)では、自治体・地方の市町村の移住や就職のサポートを、情報発信を通して行うことができます。
皆さんの自治体でも「都会に流れていく若者に少しでも魅力を知ってもらいたい」「小さな事業所の採用を支援したい」「地方での消費を促進したい」といった地方ならではのお悩みはありませんか?
ご興味がございましたら、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。
クライアント:永平寺町商工会青年部・女性部 様
※ 会社名・部署名などは取材および記事制作当時のものになります。